注文住宅を建てる時に失敗しないコツ
基本中の基本!住宅の性能をチェック
注文住宅を建てるときは、価格やデザイン、設備、間取りなどに気を取られがちですが、そこで長きに渡って家族みんなが幸せに暮らしていくためには、以下のような住宅の性能について確認しておくことがとても重要です。
- 耐震性
- 耐火性
- 気密性
- 断熱性
- 省エネ性
こうした住宅の性能は、安全性だけでなく、その後の暮らしで必要になる光熱費やメンテナンス費にも関わってきます。建築費は安くすんでも、その家で暮らすこと自体に高いお金がかかるようでは本末転倒ですね。これは、注文住宅で失敗しないために事前にチェックすべき大事なポイントです。
また、保証やアフターサポートの内容も確認しておきましょう。引き渡したら終わり、という住宅メーカーもありますので、契約前に必ず確認してください。住宅性能表示制度や長期優良住宅など、外部のチェック基準を満たしているかどうかを調べるのも1つの方法です。
注文住宅を建てる準備とスケジュール
では、注文住宅を建てる際のスケジュールの流れと各段階で注意すべきポイントについて、順を追って見てみましょう。
- ①新しい家のイメージを固める
- まずは家族みんなで、どんな暮らしをしたいかについて自由に話し合ってみましょう。最初は何の制限も設けずにアイディアや希望をどんどん出します。そこから住みたい地域や家の大きさ、間取りなど、いろんなことが見えてきます。
- ②資金計画を立てる
- 今度は実際にどのくらいの金額を出せるのかについて具体的に計算してみましょう。まずは現在の貯蓄を含む自己資金を算出し、無理なく返済できる金額はいくらなのかを割り出して、ローンで借りられる金額を割り出します。
- ③土地探し・住宅メーカー探しを始める
- ①と②の結果をすり合わせ、現実的にはどのエリアでどのくらいの広さの土地にどんな規模の家が建てられるのかを割り出してみましょう。その上で、土地探しと住宅メーカー探しを始めます。土地探しの相談にものってもらえる住宅メーカーもありますので、並行して検討していくのがいいですね。住宅ローンについても、この辺りからどういったプランで申し込むかの計画を立てておき、申し込むタイミングについて住宅メーカーと相談しておきます。
- ④敷地・地盤の調査
- 土地の候補が決まったら、その土地の敷地調査と地盤調査をします。敷地調査および地盤調査によってその土地に建てられる家の大きさや形状がわかり、調査結果によっては改良工事が必要な場合も出てきます。
- ⑤土地の購入と契約
- 土地の調査も終わり、無事そこに家を建てることが決まったら、土地の購入に際して不動産会社と契約を結びます。通常はこの時点でまず手付金を支払い、引き渡し直前、または引き渡し時に残金を支払うことになります。
- ⑥設計やプランを決める
- 土地が決まったら、その上に建てる家のプランを決めていきます。①で話し合った内容を、住宅メーカーや施工会社の担当者、あるいは設計士にしっかり伝えましょう。わからないことはどんどん質問して、しっかり話し合いながら進めていきます。
- ⑦建築請負契約の締結
- 建物のプランが決まったら、施工に関する「請負契約」を結びます。契約時にもらう「工事請負契約書」「工事請負契約締結書」「見積書」「設計図書」はかなりボリュームがありますので、事前にコピーをもらって目を通しておきましょう。この後、施工会社が行政の検査機関に建築確認の申請をします。
- ⑧施工開始
- 行政検査機関の審査に通ったら、いよいよ着工です。地鎮祭・上棟式・近隣住民への挨拶など、施工前や施工中に施主としてやるべきことはいろいろあります。また、できるだけ現場に足を運び、家を建ててくれる職人さんとコミュニケーションを取るようにしましょう。
- ⑨完成立会い・引き渡し
- そして工事が完了し、無事竣工したら、「完成立会い」として、担当者と共に建物をチェックします。これとは別に行政による完了検査もありますが、これらのチェックがすべて完了すれば、ついに引き渡しです。
- ⑩引っ越し
- 引き渡しが終われば、あとは引っ越しですね。新居で暮らし始めてみると、設備や建築について何かしらの不具合が出て来ないとは限りません。引き渡しの際に、もう一度住宅メーカーのアフターサポートについて確認しておきましょう。